ピントが合った

COLUMN 2019.08.30 UP

私がやりたかったこと(夏のインターン生より)

名古屋学芸大学 デザイン学科 ビジュアルコミュニケーションコース
野中栞

はじめてのインターン。
4日間という短い間に、私はたくさんのモノを得ることができた。はじめて降りる駅、はじめて通る道、はじめて入る場所、インターンの初日は知らない事の多さの不安よりも、楽しみな気持ちの方が強くあった。LENSのガラスの扉を開けた時、正面にずらりと並ぶトロフィーを目にしたときは「すごいところに来てしまった…」 と緊張してしまった。実際の仕事の手伝いをさせてもらい、大学の課題とは違う、重厚感があった。

緊張しながら作業をしていた2日目、LENS火曜日恒例のおやつタイムに参加しながら、社員の方と話した。
淹れていただいたアイスコーヒーを飲みながら、社員の方々に「将来どんなデザインしたいの」「大学でどんなことやってるの」など声をかけてもらい、フッと、ひとときリフレッシュできた。私がエディトリアルデザインに興味がある、と話したら、「デジタル化で紙媒体が減っているからレイアウトするのが好きならウェブもできるといいかもね」など具体的にアドバイスしてもらい、新しい目標ができた。

デザイナーというのは必ずしも、自分のやりたいデザインができるとは限らないことも知った。大学で出される課題は何となく自分の得意なデザインの分野に持ってきて、変換することができる。一方、仕事はクライアントがいて初めて成り立つ。クライアントのイメージするもの求めるものを前提にデザインをしなくてはならない。STLONGpress編集長の前田さんがランチの時に話していた「自分がクライアントだったとき、指示通りに上がってきたデザインを見ていると、がっかりした。指示通りの修正はもちろん大前提だけど、言われたことだけの受動型のデザイナーはパートナーとしては退屈だった」という言葉もとても心に残っている。

このインターン期間、さまざまな仕事の手伝いをして、「私はやっぱりデザインをすることが好きなんだ」と、再認識し、将来へのピントが合ったと思う。趣味の写真を撮ることも、ファッション雑誌を読むことも、私の好きなことは脳内でデザインに変換され、繋がっている。インターンを通じて好きなこと、自分が目指しているものが間違っていないことが分かり、少し、安心した夏だった。

PROFILE

デザイン勉強中の大学3年生。 写真を撮ること、雑誌を読むことが好き。