COLUMN 2019.09.17 UP
この数日で、ほんの少しの差にモヤっとすることに何度か遭遇した。
1つめは普段からよく行くタピオカドリンク屋さんで普段通りのサイズ、味を頼んだ時。いつもは最後のドリンクとタピオカの量がぴったり合うように飲めるのに、いつものペースで飲んだら半分以上ドリンクが余るほどその時は明らかにタピオカが少なかった。「あ、もう行かないな」と思った。一見さんが多そうなお店だから、タピオカを減らしても影響がないと思ってやっているかもしれない。ただ、期間限定の商売で金儲け主義になっちゃったのね、と邪推してしまう。
2つめはランチで税込み880円だったお店が、この間行ったら急に外税で950円になっていて、「あれ?」と違和感を感じた。外に置いてある手書きの看板は880円のまま。会計時に「950円でーす」と言われて、払わない訳はないけど。けども、手書きの看板だから、書き直しもできるし、+外税、みたいに書くこともできるのに、こういうちょっとしたコミュニケーションがないことは不信感につながってしまう。
3つめはいつも買っているトイレットペーパーをペーパーホルダーに入れた瞬間、横幅が短いことに気が付いた。普段から家族全員が使うものだから、家族みんながそれに気付く。トイレットペーパー変えた?と。いいえ、トイレットペーパーが変わったんです。増税後はこんな混乱や不信感を感じることが常に増えそうだな、と思う。目測だけど、5ミリくらい短くなっていた。
今の世の中、ほんの少しだから、バレないよね、わからないでしょ、それくらいいいでしょ。そんな雰囲気が漂っている。気がするのではなく、漂っていると確信する。そんな時こそ、コミュニケーションが丁寧であれば、信頼は増すし、安心できる。「信頼と安心」と、よく企業やお店で謳われるけれど、当たり前に存在しているわけではない。今の時代、SNSで発信するだけでも消費者とコミュニケーションが取れる時代。その手間を省かず、誠実で丁寧なコミュニケーションが日ごろからできている企業や人が永く必要とされて生き残っていくと思う。
これを個人に置き換えると、波なく「信頼と安心」を周囲に抱いてもらうためには、まじめに一生懸命、丁寧にやる。この基本だけでずいぶんとうまく物事が回っていくと思う。永くビジネスパーソンとしていきていくために。ほんの少しの差で負けないように。そして自分が後悔しないように。だからそのための手抜きはしないでいてほしい。
前田 真弓
STLONGpress編集長。旅行会社で海外ツアー企画職についた後、結婚情報誌の編集、宿泊予約サイトのマーケティングアドバイザー、人材企業にてキャリアアドバイザーを経て現職。趣味は国内旅行。プライベートでは小学生の双子の母。
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