COLUMN 2023.06.04 UP

会議で主役になれる必勝法

LENS ASSOCIATES inc.
矢野まさつぐ

レンズアソシエイツのクライアントさんへのインタビューをメインコンテンツとして生まれ変わったこのSTLONGpress。もう一つのコンテンツがこのコラムということですが、気負わずに「一番自分が出せる場所」にできたらと思っています。

さてこのコラム、誰にどんな価値を提供できるかと考えたときに、一番に思い浮かぶのは、(今こうして読んでいただいている社外の方には非常に申し訳ないのですが)やっぱり我々の会社、レンズアソシエイツで働くメンバーの顔です。ボクの日々の気付きやそこから得た学びをここに記すことで、彼らや彼女たちがクライアントさんにしっかり安定した価値を提供できるようになって欲しいと思います。

強調したいのは、身内(弊社のメンバー)に対するメッセージだということではなく、このコラムは、PVを稼ぐためのコンテンツマーケティングとしてのコラムではないということです。つまり(自分に対して)嘘のない情報であり、ボクの生の声をここに残すことをお約束するために、上記のような話をしました。そして大切な社員のために書く文章はきっとコラムを読んでいただく皆様のお役にも立てるのではないか、と思っております。いや、そうなれるように努力します。

前置きが長くなってしまったので、今日は昔からキャリアの浅いメンバーや、会議慣れしていないメンバーによく言っていた、「発言しなくても会議で主役になれる必勝法」についてサラッと書きたいと思います。

結論、「1.笑顔、2.相づち、3.メモ、の3つのタイミングを意識する」の三原則です。

 

1.笑顔

もうそのままですが、会議中は笑顔を絶やさないようにしてください。もちろんずっと笑っていたら、ただのおかしいやつなので、そんなことをする必要はありません(たまに不必要に笑顔の営業マンがいますがあれほど気持ち悪い生き物はいませんので気をつけて)。ただ、本人は真面目に聞いているつもりでも、他人から見たら「不機嫌で感じの悪い人」として認識されることが多いことを知っておいてくだださい。口角を上げるまで行かなくても、唇の両サイドに力を入れて、への字ではなく、一文字の口をデフォルトにしてください。そこから、然るべきタイミングで、、、笑顔!どーん!ですw クライアントやメンバーがちょっと面白いことを言ったらニッコリ、(実際は大して面白くなくても)面白いことを言いました風のタイミングでは思いっきり笑顔を見せてください。最近はZOOMでミーティングすることも多く、ミュートが基本になっているので、声を出すというより、表情で上記を実行してください。発言する側になると分かりますが、発言者は必ず会議の参加メンバーの表情を絶対にチェックしています。ここが落とし穴。新人や会議初心者は、これが理解できていません。誰も私のことなんか見ていないだろう、と勝手に立場が低いことから自分の存在価値を低く設定する傾向にある場合が多いのですが、実はそれは関係ありません。誰がどんな表情で自分の話を聞いているのか(または聞いていないのか)は、絶対に、絶対にチェックしています。少なくともボクはめちゃくちゃ見ています。ZOOMの時も、ずっと下向いてカメラに写らないようにスマホをチェックしている人、どう見ても会議の内容に着いて来れていない人、ただAIのように議事録を取るだけの事実上透明人間、経験のために同席しているだけの情報共有メンバー、などなど「できれば次回の会議から席を外して欲しい」と思う人は、山ほど見てきましたし、うちのメンバーがそんな失礼なことをしていないように祈るばかりです。

 

2.相づち

やはり相づちも必要です。かといってロボットのようにウンウンとひたすら頷き続ける姿は、あまり気持ちの良いものではありませんので、これもタイミングがとても大切です。コツは心の中で「なるほどー」と呟きながらゆっくり頷く(目上の人に「なるほど」は失礼になるので実際には言わないように)。笑顔とセットでこれを続けると、そろそろ「会議の主役」の座が目の前までやってきます。そう、ここでいう「主役」とは、話の中心という意味ではなく、話す人がなぜか皆んなその人を見る、の「その人」のことを指します。人は誰でも、自分の話を真剣に、また興味深く聞いてくれる人と話したいと思うので、笑顔と相づちによって「その人」と認知したら、その人を見て話をするようになっていきます。もちろんボクも普段から、必ずそういう人を見つけて意識的にも無意識的にも「その人」の顔を見て話していると思います(横目でそれ以外の人もチェックしながら)。騙されたと思って実行してください。発言者があなたの顔をずっと見て話すまではいかなくても、確実に好印象を持ってもらえます。それにもう一つの要素を追加すると完璧です。それが次の項目。

 

3.メモ

このメモは議事録とは別です。仮に議事録係が別にいても、メモは取るべき、というのがボクの考え方です。なぜか。大きく2つあります。自分の視点と他人の視点が違うので、気がついたことをメモすることは自分にしかできないということ、が1つ目。これは最後の質疑応答などに大いに役立ちます。2つ目は、礼儀です。ボクは社内外問わず会議で発言しないというシチュエーションがないのでよく分かりますが、発言者は話しながら「ここ需要だから絶対に覚えておいて欲しい!」と思うことがよくあります。このタイミングでメモを取る人と、取らない人をボクは評価の基準にしています。もちろん取らなくても次のアクションにしっかりそのことが落とし込まれているなら問題ありませんが、少なくともその時は「おいおいメモとらなくていいの?」「後からまた同じこと聞くなよ…」と思ったりします(自分が物忘れが酷いからですがw)。メモを取るという行為は、相手に「あなたの話にはとても大切な内容が含まれていますね」というメッセージになります。発言者はそれを受けて承認欲求が満たされて、嬉しい気持ちになり、そういう気持ちにさせてくれた人のことが好きになっていきます。そして、もっとその人のためになる話をしようと、一生懸命話をしてくれるようになるので、結果的に良い話はたくさん聞けて、お互いにとって有意義な時間になります。

これがボクが考える「発言しなくても会議で主役になれる必勝法」で、今のように発言するようになっても自分自身も続けている、(戦術ではなく)もはや習慣です。いや、これは習慣というか、ボクが無意識にずっとやっていたことを振り返って15年くらい前に言語化しただけです(15年間ずっと言い続けていますw)。この三原則のおかげで、ボクはろくに仕事が出来なかった20代前半の時からずっと会議の主役でした。当時は、会議といえば対面しかなかったので、この三原則はより効果的でした。クスッと笑ったり、人一倍ウケたり、真剣な眼差しで話を聞きながら小さくゆっくりと頷き、「これは忘れないように!」という感じで急いでメモをとる。会議が終わる頃には、広告代理店の方や、会社の上司に当たる人は、ほぼ全員ボクの目を一番見ていたと思います。

正直いってこれは戦術的にやるような事ではないし、テクニックとしてここに記すなんていうのは違うような気もしますが、ボクは「良いことは堂々とルールにする」と決めていますので、LENSでもこれは若いメンバーを中心にうるさく指導するようにしています。

今回の話は、ここまでにしますが、会議に関する話は好きなので、会議シリーズとしてまた書きたいと思います。「防御は最大の攻撃」「良い質問の仕方」などは、ボクとしてはマストな会議論なので、近いうちにこのあたりから記事化しますのでお楽しみに!

では!

 

 

 

 

 

 

 

 

PROFILE

MASATSUGU “GATE” YANO

株式会社レンズアソシエイツ CEO/CD いま、すぐ、やる。 思考は、海よりも深く、 想いは、火よりも熱く、 目標は、空よりも高く、 行動は、風よりも速く。 改善は、息をするように。